世界水泳OWS競技役員を終えて

本連盟髙木貴光さんに寄稿していただきました
7月11日より7月20日までOWS(オープンウォータースイミング)の派遣役員として行かせていただきました。
国際大会ということで、日本水泳連盟会議とアクアの会議があり、特にアクアの会議では英語による会議でした。会議にて議長からボランティアと役員の方にexcellentをいただき、チームとして競技運営に貢献出来ていると思いました。
レース日には審判船に乗船し、国際審判員さんが審判業務がしやすいように、ライフガードや近くの船舶と無線連絡して船長に船の誘導を行っておりました。普段のプール競技とは違い、天候や状況によって動き方なども臨機応変に変わるため、通訳さんを交えながら行いました。
トップ選手においても、最後にゴールブイを見失い第二集団が逆転するなど、最後の最後まで目が離せない競技と言うのを今回の大会でも見ることが出来ました。選手もペース配分やポジション争い、給水のタイミングなど、競泳+戦略が試される内容でした。
また、審判船に乗船しない時には、アスリートラウンジでお世話したり、ナンバーリングを行ったり、さまざまな業務を行いました。リレーの試合前日には大会会場で大雨と雷などの天候悪化に伴い、多くの漂流物がスタート付近に溜まり役員とボランティアさんと協力して掃除なども行いました。OWS競技は自然を利用して行うため、当日の天気や潮の満ち引き海水温、海上保安庁への届け出など、プール競技とは異なることも多いと改めて感じました。
業務が無い時間ではバスや電車を利用して離れている、飛込会場やアーティスティックスイミング会場、水球会場なども見学してきました。OWS競技のマスターズ大会も競技役員として行かせていただきます。このような機会を与えていただきありがとうございました。
写真の説明① 
海上に打ち上げられる漂流物。川からの流れるため多くの木片があります。またペットボトルなどのプラスチックも多くありました。大きな漂流物もあり、ライフガードさんと協力して海上をなん度も周回し、泳ぐのに危険な大きな漂流物の事前に回収しております。これはほんの少しですが、これの数倍はありました。
写真の説明②
レース中は審判船、メディア船、全体をコントロール船、ライフガードなど多くの船などが選手を見ております。折り返し審判員の位置で泳者見守る船長と国際審判員。安全管理のため、人数や選手ナンバーを記録しています。折り返しでは広がっていた選手が密集し、相手を妨害や腕や足などが激しく当たる場面もありました。行為的な違反などがあれば審判長に連絡などをしております。激しい接触にて声を出す選手、キャップやゴーグルが取れた選手などおり、激しさを間近で見させていただきました。